藤原宮跡 (フジワラキュウセキ) 特別史跡日本遺産構成文化財世界遺産構成資産候補遺跡・跡地
藤原宮跡は、藤原京の中心施設である藤原宮のあったところ。藤原宮は一辺約1kmの中に、大極殿や朝堂院といった国の儀式や政治を行う施設、天皇の住まいの内裏などがあり、現在の皇居と国会議事堂、霞ヶ関の官庁街を合わせた性格を持っていた。16年間の短い都だったが、藤原宮の構造はその後の都にも引き継がれていった。
天武天皇の遺志を継いだ持統天皇が造営を再開した中国式の本格的都城で規模の壮大さは、それ以前の宮をはるかに凌ぐものであった。藤原宮を中心とした京域は本来「新益京」と呼び持統天皇から文武天皇を経て、元明天皇が平城遷都するまでの16年間都であった。新しい都造営のため全国各地から役民が集められ、水運・陸運を使って近江などから木材が調達されたことが知られている。宮殿建築に瓦を葺くようになったのは藤原宮が初めてで、主要建物は堅固な基壇を有する礎石建ちの建物となった。京内には多くの貴族、役人が邸宅や居をかまえ、官営の市などが設けられていた。大和三山が描く三角形の中心の地点にあることから、中央集権が確立された結果を物語るものと考えられる。
基本データ
所在地 | 奈良県橿原市醍醐町 |
アクセス | 橿原市コミュニティーバス「橿原市藤原京資料室前」下車 徒歩4分 |
駐車場 | あり(無料) |
お問い合わせ | 橿原市 魅力創造部観光政策課 0744-21-1115 |