鬼の俎・鬼の雪隠(オニノマナイタ・オニノセッチン) 史跡石造物
欽明陵の近くの道路をはさんで別々に存在している二つの巨石のこと。上にあるのを爼、下にあるのを雪隠という。これは古墳の石槨の底部と蓋がバラバラになったものである。大きさは、俎(石槨の底石)の方は長さ約4.5m、幅約2.7m、厚さ約1m。雪隠(石槨の蓋石)の方は内幅約1.5m、高さ約1.3mである。
欽明陵の陪塚の一つが崩れ落ちたものと推測されているが、一方では未完成のまま放置されたものとの説もある。呼び名の方は、昔旅人が、この辺りにさしかかると霧がかかり、行き悩んでいる所へ鬼が現われ、旅人を爼の上で料理したのち、下の雪隠で用を足したという伝説から来ている。
基本データ
所在地 | [鬼の俎] 奈良県高市郡明日香村野口 [鬼の雪隠] 奈良県高市郡明日香村平田 |
アクセス | 近鉄吉野線「飛鳥駅」から徒歩15分 |
駐車場 | なし |