吉備姫王墓、猿石(キビヒメノミコノハカ、サルイシ) 日本遺産構成文化財古墳石造物
欽明天皇陵(梅山古墳)に隣接し、墓は、8m程度の小円墳とされるが、考古学的な裏付けはない。古墳ではないとの説もあるが、現在は欽明天皇陵の陪塚とされている。この墓の西側の垣の中に猿石と呼ばれる花崗岩の石像が四体あることでも有名である。四体の猿石は、左から、女・山王権現・僧・男と呼ばれている。
この石像は、18世紀初め頃に付近の水田から掘り出されたものだが、それ以前はどこにあったか不明である。道祖神説や石の埴輪説、また平田キタガワ遺跡で検出された庭園遺構に伴う石造物だとする説などもある。吉備姫王は欽明天皇の孫にあたり、皇極・斉明天皇および孝徳天皇の母であり、天智天皇、天武天皇の祖母にあたる。
基本データ
所在地 | 奈良県高市郡明日香村平田 |
形状、規模、築造年代 | 8mの小円墳とされるが形状、規模、築造年代ともに不明 |
アクセス | 近鉄吉野線「飛鳥駅」から徒歩で10分 |
駐車場 | 欽明天皇陵の駐車スペースから徒歩すぐ |