欽明天皇陵(キンメイテンノウリョウ) 日本遺産構成文化財古墳
「檜隈坂合陵」として日本に仏教が伝来した頃在位していた欽明天皇の陵に治定されている。墳丘は前方部を西に向け東西に正確に主軸をとった前方後円墳で、全長約140m 後円部径72mで、明日香村内では最大の古墳である。別名梅山古墳と呼ばれている。水を湛えた周濠は江戸末期の修復によるものとされている。
宮内庁による発掘調査によって葺石が良好に残っていることが明らかとなった。造出しを有する前方後円墳としては最も時代の下る可能性が考えられている。背後の東西に伸びる丘陵南斜面に、丘陵をカットして平坦面を造成し、その後墳丘の盛土を盛って構築される。出土した須恵器は、本墳にともなうものと考えられており、欽明天皇陵の時期を検討する材料の一つとなっている。
基本データ
所在地 | 奈良県高市郡明日香村平田 |
形状 | 前方後円墳 |
規模 | 全長約140m 後円部径72m |
築造年代 | 古墳時代後期(6世紀初め~6世紀後半)と思われる |
アクセス | 近鉄吉野線「飛鳥駅」から徒歩10分 |
駐車場 | 無料の駐車スペースあり |