高松塚古墳(タカマツヅカコフン) 特別史跡日本遺産構成文化財世界遺産構成資産候補古墳
直径約23mの二段築成の円墳である。1972年の発掘調査によって彩色壁画を有する横口式石槨が存在していたことが明らかとなった。鎌倉時代に盗掘されており、副葬品は破損していたが、漆塗木棺が使用されていることがわかり、海獣葡萄鏡、金銅製飾棺金具、銀装大刀金具、琥珀丸玉、ガラス玉、丸玉などが残っていた。
被葬者については明らかではないが、石槨の構造、副葬品などからキトラ古墳やマルコ山古墳などと同様に、7世紀末~8世紀初頭にかけて築造されたと考えられている。蓋・円翳・蠅払・鉾・如意などの威儀具を手に執った人物画像、北極五星・四輔四星を中心に二十八宿を模式的に配した星宿図、日月像、玄武・青龍・白虎など当時の中国や朝鮮半島にみられる画題が使用されていることから、当時の東アジアの葬制を考えるうえで重要である。
基本データ
所在地 | 奈良県高市郡明日香村平田 |
形状 | 円墳 |
規模 | 直径23m、高さ約5m、二段築成 |
築造年代 | 7世紀末~8世紀初め |
アクセス | 近鉄吉野線「飛鳥駅」から徒歩約15分 |
駐車場 | 国営飛鳥歴史公園高松塚地区駐車場…無料 駐車場から徒歩約10分 |
お問い合わせ | 高松塚壁画館 0744-54-3340 |