牽牛子塚古墳(ケンゴシヅカコフン) 史跡日本遺産構成文化財世界遺産構成資産候補古墳
越の丘陵上に位置する。対辺長22mの版築で築かれた八角形墳である。墳丘裾部の凝灰岩切石の石敷きの直上から大量の凝灰岩切石が出土しており、墳丘全体が凝灰岩の切石で装飾されていたことがわかった。埋葬施設は、凝灰岩の巨石を刳り抜いて造られた横口式石槨で、石室には二つの墓室が設けられていて、開口部には二重の閉塞石がある。
墓室からは夾紵棺の破片や金銅製の棺金具(七宝亀甲形座金具、八花文座金具、六花文環座金具、円形座金具、綾隅金具)、鉄製の鎹、釘、ガラス玉などの玉類、歯牙などの遺物が出土している。
被葬者については墳丘の形態や石槨の構造および出遺物から、斉明天皇および間人皇女の合葬された、小市岡上陵の可能性が高いと思われる。
牽牛子塚古墳は経年による劣化と近年の自然災害による影響で崩落の危険性が高まったことから丘陵全体の安定化をはかり、墳丘を保護するための整備事業が完了し、築造当時の飛鳥時代の姿が甦った。
基本データ
所在地 | 奈良県高市郡明日香村越 |
形状 | 八角形墳 |
規模 | 対辺長約22m、高さ4.5m以上、三段築成 |
築造年代 | 7世紀後半 |
アクセス | 近鉄飛鳥駅から徒歩7分 |
駐車場 | 牽牛子塚古墳近くには駐車場はありません。 飛鳥道の駅…駐車無料 徒歩7分 アグリステーション飛鳥…駐車無料 徒歩 5分 |
お問合せ | 飛鳥観光協会 0744-54-3240 |